完全反響営業なので、飛び込み営業や厳しいノルマはありません。その分、自社サイトや不動産ポータルサイトの情報をこまめに更新し、過去にお問い合わせのあったお客様には、個々に最新の情報をお知らせします。また、オープンハウスのチラシを作成して、社員自らポスティングも行います。配布には丸一日かかることもありますが、県外出身のスタッフも地理を覚える貴重な機会になっています。

各サイトからお問い合わせのあったお客様には、まずはメールや電話でご連絡します。また、飛び込みでお越しになるお客様には、店頭もしくは現地物件にて対応します。

お客様が希望された物件以外にも、そのニーズに近い物件を3軒ほどご案内し、ローンなどの資金計画についてもご提案します。お客様の決断に関わる最も重要な場面となるので、あらゆるご要望を想定した資料をしっかりと準備しておかなければなりません。お申込みを希望されたら住宅ローン審査へ移ります。家の購入は、一度では決まらないことがほとんどです。ご契約とはならなかったお客様には、その後も物件情報をお知らせするなど、将来にわたる関係づくりが始まります。

契約書を作成し、正式にお客様と契約を結びます。その後、金融機関などの様々な手続きを行います。

物件の引き渡し前に、改めてお客様に購入するお家を見ていただき、気になる箇所がないかを一緒に確認します。あわせて設備についてもご説明します。必要に応じて補修を行い、清掃が完了したらお引渡しとなります。

物件のお引き渡し後も、様々な制度上の手続きがあるため、そのフォロー業務を行います。また、実際に暮らし始めたお家について、お客様からのご意見やご質問にお応えするのも私たちの仕事です。アフターフォローは、経験を重ねるほどに臨機応変に対応する力が身につきます。

集客は主に「SUUMO」や「at home」などの不動産ポータルサイトが窓口となります。特に賃貸は入居・退去の動きが激しいので、常に最新の情報をネット上に更新しておくことが、他社よりもいち早くお客様の目に留まる集客につながります。

インターネットなどを通してお問い合わせのあったお客様には、まずは来店していただき、お部屋探しの目的やご希望のエリア、家賃、間取りなどをヒアリング。そのニーズに応えられるような物件を探してご提案します。ヒアリングでは、思いがけず共通の趣味の話で盛り上がることもあります。楽しい雑談のような場面もお客様に寄り添える大切な時間です。

お客様のご希望にできる限り近い物件をご提案したら、実際に現地へご案内します。各物件の所在地を覚えるのは大変ですが、一度覚えてしまえば抜け道を見つけたり、個人的に気になる穴場スポットを見つけたりする面白さも。2月・3月など繁忙期には、あっという間に満室になってしまうため、見学せずに条件や写真だけでご契約されるお客様もいらっしゃいます。その場合はすぐにお申込み手続きに移ります。

お客様が物件の契約をご希望されたら、まずは入居審査を行います。その後、審査を通過したら契約書などを作成して、正式な契約となります。お客様のご要望によっては、不動産業者やオーナー様に金額などの交渉をする場合もありますが、お互いの求める条件がうまく折り合えば、両者からよりいっそう感謝される、やりがいのある仕事です。

契約が決まった物件は、お客様が入居される前に、お部屋の清掃や鍵交換などの準備を行います。すべて済んだら、お客様にお部屋の鍵をお渡しして引き渡し完了です。

物件を引き渡した後も、私たちの仕事は終わりではありません。「水漏れがある」「電気がつかない」「鳥が巣を作っている」など様々なご相談が寄せられるので、その都度オーナー様や専門業者と連絡をとって対応します。またお客様がお部屋を退去される際にも、その手続きや原状回復まで行います。

土地探しは、インターネット検索や不動産会社への訪問をはじめ、土地買取の折込広告を実施し、売却依頼のお問い合わせに対して査定調査などから行います。候補地を見つけたら、さらに営業や建築などの各担当とともに条件をチェック。問題がないと判断されれば買取が決定します。土地がなければ家を建てることはできません。件数も求められるため、日頃から不動産会社と良好な関係を築いておくことも大切です。

家を建てる土地を、はじめに宅地として整備する仕事です。その地盤が建物の荷重に耐えられるかを調べる「地盤調査」、また土地の形質を宅地にふさわしい状態に整える「宅地造成」、ライフラインを整備する「上下水道引込工事」をそれぞれの専門業者へ依頼します。まずは見積りを受け取り、内容と金額を精査したら、正式に工事を依頼します。

宅地に、どのような建物をどう配置するか、間取りや外観なども選定しながら具体的に図面を作成。次に、その計画が建築関係法規の基準に適合しているか「建築確認申請」を行います。家の外装や内装などは、これまでのご成約データなども参考に、仕様を一つひとつ選んでいきます。膨大なカタログに向き合う作業は大変ではありますが、新たにオリジナリティのある建物を生み出せる、やりがいのある仕事です。

建築内容が決定したら、まずは建築スケジュールを記した工程表を作成します。それをもとに協力会社（工事業者）へ予定を知らせ、材料費の見積りを受け取り、発注していきます。見積り額が想定よりも高かった場合には、価格交渉も行います。また工事の過程で、進み具合の遅れや仕上がりの相違があった場合にも、いち早く気づいて連絡することが大切です。

基礎工事では専門業者による各種検査に立ち会います。鉄筋が図面通り施工されているかを確かめる「配筋検査」、コンクリート打設前の型枠の施工を確認する「立枠検査」など、いずれも建物の安全な土台づくりに欠かせない重要な検査です。

柱・梁・屋根までを組み立てる作業は、クレーンを使って一日で完了します。みるみるうちに家の外枠が出来上がっていく様子は、まさに職人技。目にするたびに感動する光景です。その日の朝、現地で挨拶をしたら上棟がスタート。同日の夕方には工事が完了し、上棟検査を実施します。柱や筋交い、梁、金物などを検査する「躯体検査」をはじめ、「防水検査」「木工事完了検査」「外装検査」「害虫検査」など、検査機関や建築士による専門的な検査に立ち会います。

壁紙を貼り、トイレやキッチン、洗面台などの設備、照明や建具を取り付けていく仕上げの工事です。最後に全体のハウスクリーニングを実施したら清掃後に改めて、すべての工程がもれなく完了しているかチェックを行います。

お客様の契約が決まったら、引き渡す前に建築確認事務所に依頼して、最後の竣工（完了）検査へ。最終チェックを実施し、修正の必要な箇所が見つかった場合には補修を行います。建築計画から細部の仕様まで担当してきた家がついに完成し、お客様の新たな暮らしが営まれること。そこには、私たちのそれまでの努力がすべて報われるような喜びがあります。